こんにちは!HIKARUです。
英語学習をしている皆さんの中には「英単語が覚えられない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
英単語を暗記する作業は地味で、退屈な作業ですよね。それに、憶えられた時は、まだ良いのですが、覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返していくうちに英語学習自体に挫折してしまうって方も多いのではないでしょうか?
今回は、暗記が苦手な人でも英単語をきっちり覚えられる方法を教えちゃいます。
今まで何度も英単語を憶えようと頑張ったけど、結局覚えられなかったし…
大丈夫!私も暗記は得意ではなかったけど、それでも10,000語以上の英単語を覚えてTOEIC 920点、英検も準1級に合格しました。この記事では、暗記が苦手な人のための英単語暗記法についてお話しします!
そもそも英単語を覚える意味って?
具体的な英単語の覚え方についてお話しする前に、なぜ英単語を暗記する必要があるのかを簡単にお話しておきます。
英単語を覚えようと考えている人の目的は人それぞれだと思います。
「受験で必要だから」「学校のテスト対策」「外国人の友達をつくりたい」「海外旅行を楽しみたい」「留学したい」「海外で働きたい」などなどです。
そもそも私たちが勉強する英語とは「単語」が「文法」というルールに従って並んでおり、それを聞いたり話したりする時には「発音」のルールに従って音声化されています。
それゆえ、英語学習の目的が何であれ取り組まなければならないのは、結局この「単語」「文法」「発音」であると言えると思います。
「単語」「文法」「発音」の3つの中でも英単語は「英語」を構成する最小単位であり、英語に意味をもたらすという意味でものすごい重要な役割を持っています。
例えば、いくら文法知識を持っていても、そのルールに従って並んでいる英単語の意味が分からなければ、文章の意味は分かりません。自分が話す、書くといったアウトプットを行うときも、単語を知らなければ当然英語を使うことはできません。
逆に英単語を知っていれば文法知識があまりなくても意味がわかることがあります。
「外国人の友達をつくりたい」「海外旅行を楽しみたい」みたいな目的で英語を学びたいと思っている人は日常会話で使われる頻度の高い単語やフレーズを覚えるだけでも効果があります。
もちろん受験や留学など高度な英語が求められる人にとっても英単語を覚えることは非常に重要です。
ただ、英単語を暗記する作業は地味で、退屈な作業ですよね。それに、憶えられた時は、まだ良いのですが、憶えては忘れ、憶えては忘れを繰り返していくうちに英語学習自体に挫折してしまうって方も多いのではないでしょうか?
私もはじめて英語を学んだ中学生のころはノートに同じ単語を100回以上書いたのに覚えられなかった…なんて体験がありました。
記憶の仕組みを知る
英単語を記憶する前に、人間の記憶の仕組みを理解しておきましょう。
皆さんは「エビングハウスの忘却曲線」を知っていますか?
エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線というのはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが導き出した理論で、時間の経過とともに人の記憶がどのように変化していくかを示したものです。
具体的な研究内容としては、意味を持たない3つのアルファベットの羅列を大量に被験者に覚えさせて、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを調べました。
その結果をグラフ化したものが以下の忘却曲線です。
記憶はどれくらいのスピードで忘れられていくのか
エビングハウスの忘却曲線から分かるのは
20分後:覚えた内容の42%を忘れる
1時間後:覚えた内容の56%を忘れる
1日後:覚えた内容の74%を忘れる
1週間後:覚えた内容の77%を忘れる
1ヶ月後:覚えた内容の79%を忘れる
ということです。
「こんなにすぐ忘れちゃうのか…」とショックを受けた人も多いのではないでしょうか?
このエビングハウスの忘却曲線が示すことこそ「覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返す」の原因なのです。
つまり「忘れることはごく当たり前のことである」ということです。
何時間も頑張って沢山覚えたはずの英単語が、翌日にはほとんど忘れていて
そう、「なんでこんなに記憶力が悪いんだ!」って悩んでました
でも、このエビングハウスの忘却曲線を見れば“忘れるのは当たり前”であることが理解できると思います。
翌日に忘れているのは記憶力が悪いからではなく、単純に人間の脳の構造的に、忘れるようになっているだけなのです。
なので、頑張って暗記したのに忘れても、当たり前だから仕方ないと前向きに考えてください。
エビングハウスの忘却曲線に基づいた最適な暗記方法
ではエビングハウスの忘却曲線に基づいた最適な暗記方法を考えていきましょう。
下の図を見てください。エビングハウスの忘却曲線に合わせて、定期的に復習した場合、記憶がどのようになるかを示しています。
このグラフから分かるのは、適切なタイミングで復習すれば記憶の忘却のスピードは緩やかになり、結果として記憶が定着していくのです。
この「適切なタイミングで復習をおこなう」ことで、すぐに忘れてしまう短期記憶から、時間が経っても忘れにくい、長期記憶に移行すると言われています。
具体的な英単語の覚え方
ここまでは「なぜ英単語を覚える必要があるのか?」そして「人間の記憶のメカニズム」に関して紹介してきました。
ここまらは、いよいよ具体的な英単語の覚え方をご紹介します。
ちなみに「人間の記憶のメカニズム」に関して紹介したのは、「人間の記憶のメカニズム」を理解した上で、今回ご紹介する暗記法を実践することで効果が高まると思うからです。
大学受験で効率的な英単語暗記法を見つける
人間の記憶は適切なタイミングで復習をすると定着率が良くなることはご理解いただけたと思います。
なので「同じ単語を100回以上ノートに書いて暗記する」と単語帳を進めても、最後まで終わって最初に覚えた単語を、「ほとんど覚えていない」なんてことが起こるのです。
なので単語帳を高回転で覚えることを意識しました。
この方法で、英単語を覚えはじめたのは大学受験の時で、当時は「英単語ターゲット1900」という単語帳を使っていました。
この単語帳を繰り返し暗記していくのですが、最初の1周目は1日に100語くらいづつ覚えます。
でも1,900語を終えるのに19日かかるわけですから約8割は忘れています。
しかし、エビングハウスの忘却曲線を知っていれば8割忘れていても人間としては普通のことだと考えることが出来ます。
2周目からはスピードを上げて、私の場合は2周目は2日で1,900語を終わらせました。
3周目は1日で1,900語、4周目/5周目は1日に2周するなどペースをどんどん上げていき最終的には1日に5周から6周くらいするようにしました。
私の感覚では10周くらいする頃には1,900語の8割~9割くらいは覚えていたと思います。
英検準1級でも同じ
大学受験で効率的な英単語の暗記法を身に付けてからは高回転暗記法で英検も合格しました。
英検の英単語学習では「出る順パス単シリーズ」を使っていました。
英検準1級の試験直前には「英検準1級 でる順パス単」に掲載されている単語の95%は確実に覚えていたと思います。
ちなみに現在、小学生や中学生、高校生などに英語の指導をする機会もあります。
小学生や中学生でも、高速に単語帳を回転することで単語を暗記できることは何人かを指導して検証済みです。
ただ「出る順パス単シリーズ」で覚えるのが苦手って子がいました。その子のために本屋さんで探したのが「文で覚える単熟語シリーズ」です。
英文と単語帳がセットになっているので単語帳だけだと暗記がすすまないって方にはオススメです。
この「文で覚える単熟語シリーズ」も各級用があるので、「出る順パス単シリーズ」で覚えるのが苦手って方は試してみてください。
英単語を高速回転で覚える具体的な方法
ここまでで、英単語帳を高速回転することで英単語を覚えた体験をご紹介しました。
では、単語帳の高速回転暗記法では、具体的にどのように進めるのでしょうか?
1周目
単語帳の1周目では単語ごとに下記の手順をおこないます。
慣れれば1単語30秒くらいでおこなえると思います。
- 単語を見て日本語の意味を知っているかチェックする
- 知らない単語は日本語の意味を確認する
- 音声を確認する
- 日本語の意味をイメージしながら発音する
- その単語を使った文を作る
2周目以降
2周目以降は
- 単語を見て日本語の意味と発音を覚えているかチェックする
- 覚えていなかった単語は日本語の意味と発音を確認する
- 覚えていなかった単語は日本語の意味をイメージしながら発音する
- 覚えていなかった単語を使って文を作る
単語を見て日本語の意味と発音を覚えていれば5秒もかかりません。
特に2周目以降は回転率も上がるので「覚えているぞ」って単語も、どんどん増えていくと思います。
なかなか覚えられない単語も何度も何度も繰り返すことで自然と覚えていけると思います。
10周目以降
10周もすると、かなりの単語は覚えていると思いますし、最低でも見たことはあるなって感じにはなっていると思います。
10周目以降は「単語を見て日本語の意味と発音を確認」を1語1秒ですすめます。
この時に「日本語の意味、発音」がわからない単語はチェックだけしておいて最後にわからなかった単語だけ「日本語の意味、発音」を確認します。
1語1秒で、やると1,900語でも30分ちょっとで終わります。移動時間や、ちょっとした空き時間でおこなうことが出来るので定着度が高まっていきます。
高速回転暗記法のコツ
完璧を求めない
実際にやってみると1語30秒(10周目以降は1語1秒)で次の単語に移らなければいけないと分かっていても、覚えられているか不安になって30秒をオーバーして暗記を続けてしまうことがあると思います。
しかし、今回ご紹介している高速回転暗記法の最も重要なポイントは高い回転率なので、1語30秒はしっかり守ることがとても重要です。
1語30秒を超さないためのポイントは、「覚えていないかもしれない」と思っても、必ず次の単語に移ることです。
完璧主義な人ほど、「覚えていないかもしれない」と1語に拘り過ぎる傾向がありますが、「次の回転で覚えれば良いや」くらいの気持ちで次の単語に移りましょう。
続ける工夫
この高速回転暗記法は、続けることが出来れば誰でも結果が出る暗記法だと思います。
でも最も難易度が高いのが、この「続けること」です。
期限と目的を定める
私が、この高速回転暗記法をはじめておこなったのは大学受験の時でした。
大学受験まで「あと何か月」そんな期限が決められた状況下だったので、高速回転暗記法を続けられたと思います。
大学受験の後も英検やTOEICなど英語の試験を受ける目的で高速回転暗記法をおこないました。
受検する日程を決めて高速回転暗記法をおこなうことで高いモチベーションを維持できたと思います。
小さなゴールを設定する
「1ヵ月後までに、この単語帳の9割を暗記するぞ」そんな感じで暗記を開始しても、そもそも1ヵ月続かない人の方が多いのではないでしょうか?
「1日100語、1語30秒で単語を覚えるぞ」これなら50分の時間が確保できれば、誰でも終えられます。
50分終わった時に100語を完全に覚えている必要もありません。
「1日100語、1語30秒で単語を覚えるぞ」を実行できたぞ!!
と達成感に浸って良いのです。
「1日100語、1語30秒で単語を覚えるぞ」で単語帳を一周できたら、また「実行できたぞ!!」と達成感に浸って下さい。
この方法で1ヵ月毎日高速回転暗記法を続けられれば多くの人が結果的に単語帳の9割を暗記していると思います。
覚えることを目標にせず、毎日やるべきことを決めて繰り返すことを目標にしましょう。
そして毎日毎日、自分を褒めてあげましょう。
目的によっては
英単語を覚える、最も効率的な方法は、ここまで紹介してきた単語帳などを使って高回転で何度も単語に触れていく方法だと思います。
しかし、私が留学準備におこなったのがアメリカなど英語圏のドラマや映画などを英語で観る勉強法でした。単語だけではありませんが、英語圏でネイティブスピーカーが、どのような単語やフレーズを、どのように使っているかを知るためでした。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで読んでいただいた方は英単語を覚える秘訣を理解していただけたのではないでしょうか?
- 人間の記憶のメカニズムを理解する(忘れるのは当たり前)
- 英単語は高速回転で覚えるのが効率的
- 高速回転暗記法はブログ本文を読んでもらえれば理解できると思います
しかし英単語を覚える秘訣は「高速回転暗記法」そのものではないと思っています。
英単語を覚える秘訣は正しい暗記法を「続ける」ことです。
そのためには、まず英語学習をしようとしている自分自身を褒めてください。
そして続けている自分自身を褒めてください。
毎日毎日、達成感を味わってください。
1ヵ月続けられたら効果を実感できると思います。
そして「受験」や「英検/TOEIC/TOEFL/IELTS」で結果を出してください。
特に小学生や中学生のお子さんの場合は「英語学習をしようとしているお子さん」を「毎日やるべきことを続けているお子さんを思いっきり褒めてあげてください」
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